秋田県は4日、県内の農事組合法人が生産したコメから基準値を超えるカドミウムが検出されたと発表しました。法人が自主回収を進めています。

県によりますと、県内の農事組合法人が生産したコメの「あきたこまち」から食品衛生法の基準値0.4ppmを超える0.47ppmから0.87ppmのカドミウムが検出されたということです。

対象となるコメはこの法人が去年生産したもので、これまでに秋田県や神奈川県、宮城県の加工・卸売業者などに販売されていて約86トンが流通しているということです。先月に東北農政局から基準値を超過したコメがあるとの情報を受けた県が調査し4月2日に判明しました。

現時点で健康被害は確認されていません。秋田県では住民向けの相談窓口を設置するほか、検出された状況や流通経路を調べる方針です。