15年ぶりに、高知県内に歯科技工士の養成所が開設し、第一期生の入所者たちが決意を新たに入所式に臨みました。

入所式が行われたのは香南市のヤマキン歯科技工士養成所です。歯科技工士とは入れ歯や歯のかぶせものなどの製作・修理を行う医療技術専門職です。高知県内では2010年に唯一の歯科技工士養成校が廃校となっていて、県内で歯科技工士を目指すことができない状況でしたが、人材確保の目的などから「ヤマキン学術文化振興財団」が15年ぶりとなる養成所を設立しました。

第一期生となったのは県内の10代から30代までの6人。YAMAKINの新入社員と共に入所式に臨みました。

(ヤマキン歯科技工士養成所 大西隆史 所長)
「みなさん私どもと一緒にチャレンジ、チャレンジです。チャレンジしていきましょう!」

式では早速、歯科医療に関する講演も行われ、入所者たちは決意を新たにした様子でした。

(入所者)
「歯科矯正をしていて自分に自信が持てて助けられたので今度はみなさんに自信などを届けたいなと思います」

(入所者)
「(仕事と)並行して勉強ということなんで私自身も不安なところは多いですが、今までもそういった不安なことがありましたが自分の精一杯を出していろいろなことを乗り越えてきたので、今回も乗り越えられる気持ちでがんばります」

(保護者)
「お年寄りの困っているところに寄り添えるような、技工士になってもらいたいと思っています」

(入所者)
「ここまで言われたからには応えるしかないですね。しっかりと地域に貢献できるような歯科技工士になろうと思っています」

入所者たちは2年間解剖学や歯科技工の実習のほか、外国語や経営についても学ぶ予定です。