「青森・ソウル線」の就航30周年を祝う式典が3日に開かれ、青森県の宮下宗一郎知事は「東北や北海道に観光需要を引っ張ってくる拠点になることに期待したい」と力を込めました。
1995年4月2日に就航した「青森・ソウル線」は、この30年間で約85万人が利用しています。
3日のセレモニーでは、大韓航空の李碩雨(イ・ソグ)日本地域本部長らが喜びを口にしました。
大韓航空 李碩雨 日本地域本部長
「今よりももっと活発になるような、そういう区切りの30年にしたい」
2024年に日本にきた外国人の4人に1人が「韓国人」で、その数は880万人に上ります。
一方で、国内を見ると「青森県」は都道府県別で下位に沈み、「東京」のほかは、路線数の多い「大阪」や「愛知」、「福岡」などに大きく差をつけられています。
青森県 宮下宗一郎 知事
「ビジネスの往来も含めて、最も交流の多い両国ですから、この大きな流れを青森県の中にも取り込むことは非常に重要。西に偏りがちな観光需要を、東北や北海道に引っ張ってくる拠点になることに期待している」
3日に空港に降り立った観光客は、青森の魅力を口にします。
青森・ソウル線を利用する人は
「青森は『田酒』が有名なので、飲んでみようと思って来ました」
青森・ソウル線を利用する人は
「(北海道までの)中継地点ではあるんですけれども、青森に来るたびに妻と娘と一緒に観光しています」
現在の運航は週3往復で、年間の利用者数は3万人を超え、コロナ禍前の水準にほぼ回復しています。
また、2月の搭乗率が90%近くと順調に推移している一方、韓国と日本の利用者の比率は7対3となっています。
日本側の利用者を増やせるかが、鍵を握ります。