宮崎公立大学では、学生たちとともにこの春から新しいスタートを切った方がいます。
それが、これまで京都大学防災研究所宮崎観測所で日向灘地震などを研究してきた山下裕亮さんです。

山下さんは、新たに宮崎公立大学人文学部の准教授に就任し、今後、防災力向上に向けた人材育成などに力を入れていくことにしています。

1日付けで、宮崎公立大学人文学部の准教授に就任した山下裕亮さん。

これまでおよそ10年間にわたって京都大学防災研究所宮崎観測所で、日向灘地震や巨大地震と関連があるとされるスロー地震などを研究してきました。

(宮崎公立大学人文学部 山下裕亮准教授)
「もちろん研究も大事だが、人材育成というところにも興味があった。やっていかないといけないという思いもあった」

山下さんは、京都大学防災研究所と連携して今後も日向灘地震などの研究を続けながら、大学での講義やゼミを通して、地域防災の課題解決や人材育成に取り組むことにしています。

(宮崎公立大学人文学部 山下裕亮准教授)
「(学生たちと)特に地震・津波防災の課題に一緒に挑戦して、学生たちが市役所や県庁や学校の先生になって活躍してくれるような人材として送り出せればいいと考えている」

研究者としての経験を重ねつつ、学生や地域とのつながりをより深めていきたいと話す山下さん。

教育者という新たなステージで防災の裾野を広げていきます。

(宮崎公立大学人文学部 山下裕亮准教授)
「私自身も環境が変わって、今まで以上に地域とのつながりが増えると思うので、非常に楽しみにしているし、いろんな方々と触れ合う機会ができると思うので、これまで以上に頑張っていきたい」

山下さんは「優しい地震学」という形で、より分かりやすく防災の知識を広めていきたいということです。