新型コロナワクチンをめぐり、ある問題が起きています。
接種が始まったばかりのオミクロン株対応ワクチンが、廃棄となってしまう可能性があると言うのです。一体どういうことなのでしょうか。


「これがBA1対応の2価ワクチンです」
鳥取県米子市で保管されているオミクロン株BA1対応のワクチンです。
9月に接種が始まったばかりで、およそ2万4000人分が残っている状態ですが、実はこのワクチンが使われなくなってしまう可能性が出てきているのです。

カギを握るのが、BA4-5対応型の新しいワクチンです。
BA1対応ワクチンを使い切る前、19日に早くもこの新しいワクチンが米子市に到着しました。


どちらのワクチンを先に使えば良いか、全国の自治体が戸惑っている状況だと言います。

米子市が取った対応は…

米子市新型コロナウイルスワクチン接種推進室 小西紀子 室長
「集団接種につきましては11月3日から、個別接種につきましては、10月25日から、BA4-5対応型のワクチンを輸送開始して接種を順次始めていただきたいと思っています」


残っているBA1対応ワクチン約2万4000人分は、ひとまず保管し、新しいBA4-5対応型ワクチンを先に使うことにしました。
その理由は…

米子市新型コロナウイルス ワクチン接種推進室 小西紀子 室長
「BA4-5対応型を使って接種をすることによって、接種の促進が図れればと思っています」


島根県松江市でも、BA4-5対応ワクチンを先に使うことにしていて、新たなワクチンで、接種率の向上を目指すとしています。