イノシシやシカなど野生鳥獣の肉『ジビエ』
西欧では高級食材ですが、日本ではまだなじみが少ないジビエの魅力を知ってもらおうと19日、長崎市でイベントが開かれました。

長崎市は毎月19日を食卓の日と定め、周知するためのイベントを行っています。
19日は『学び、味わう。長崎ジビエ』と題して、長崎市のココウォークなどでジビエの魅力を知ってもらうイベントが開かれました。

全国では1年間に、イノシシとシカ 合わせて135万頭が捕獲されているものの、食べられているのは12万頭とわずか8%にとどまり、“有効活用”が課題となっています。

またイベントでは、ながさき夢ファームの内野 登士紀さんが「2018年、長崎県はイノシシの捕獲頭数が全国1位で、全国平均の約4倍ほどだった」ことなどを説明しました。


イベントではこのあと『イノシシのロース、バラなどを衣で香ばしく包んだメニュー』が紹介されました。

調理した坂本洋一シェフ:
「獣臭を気にする方が多いと思うが、それは香りのひとつ。ジビエ料理は香りを楽しむ料理でもある。家庭でも楽しく体験できます」

提供された料理は、ハーブの香りで臭みを感じにくくしているほか脂身が少なくさっぱりと味わえるということです。

参加者:
「早速買いに行って肉じゃがを作りたいと思ったが、一般に流通していないのは残念」

ジビエを加工・販売している業者:
「今は獲る人も少なくなっている。やはり食べることによって身近なものになっていくのではないか」
長崎市によりますと、市内でジビエ取り扱う直売所や飲食店は数件にとどまり、加工業者も少ないということで、市は、家庭でも積極的にジビエに親しんでほしいとしています。