震災、原発事故から14年あまり。福島県大熊町で4月1日、原発事故で閉鎖されていた警察の駐在所が再開しました。

双葉警察署大熊駐在所 二瓶隼斗さん「治安面から復興を支えるべく、今からここ大熊駐在所で業務を再開します」

14年ぶりに再開したのは、「双葉警察署大熊駐在所」です。駐在所は震災前、町の中心部のJR大野駅近くにありましたが、原発事故で帰還困難区域となり、閉鎖され、2019年からは大川原地区に臨時の駐在所が設けられていました。

3年前に復興拠点の避難指示が解除されたことを受け、去年から改修工事が進められ、周辺の居住環境も整ったことから、県警は1日、駐在所を再開しました。

開所式では、双葉警察署の吉田浩道署長が「大熊町の復興を治安面から守ります」とあいさつしました。

大熊町に現在住んでいる人は1370人と震災前の12%にとどまっていますが、3月、大野駅前に交流・商業施設がオープンし、治安の維持も大きな課題のひとつになっています。

大熊町・吉田淳町長「まさに安心が高まるという意味で我々としても大変ありがたいととらえています」

新しくなった駐在所には住み込みで警察官が常駐し、住民たちの生活の安全を守ることになります。