福島県内の原発事故に関連する裁判など、67件の事件記録について、福島地裁と家庭裁判所が永久保存することを決めました。
福島地裁と家庭裁判所は、3月27日、裁判記録を永久保存する「特別保存」のリストを公表しました。特別保存されるのは、原発事故の被災者が国と東京電力を訴えた生業訴訟や、いわき市民訴訟など、すでに終結した裁判の記録67件です。
裁判所では、社会的な注目を集めるなど、史料的な価値の高い記録について、特別保存するよう定めています。ただ、過去に起きた重大な少年事件の記録が廃棄されていたことが明らかになり、最高裁がおととし、新たな規則を定めていました。
今回認定された67件には、3件の少年事件の記録も含まれています。裁判所では今年9月まで、特別保存に関する要望も受け付けています。