原発事故による帰還困難区域のうち、福島県葛尾村と飯館村の一部で、避難指示が3月31日に解除されました。
31日午前9時、葛尾村の野行地区で帰還困難区域のゲートが撤去され、一部の避難指示が解除されました。解除されたのは、野行地区にある風力発電所と施設につながる村道、およそ20ヘクタールです。今回の解除は、住民の帰還や居住を想定したものではなく、土地の活用が条件となっています。
葛尾村・篠木弘村長「これは大いに葛尾村の復興創生に寄与するのかなと思っています」
解除された野行地区では、風力発電会社2社が今後、運転する計画で、明日から一部で稼働を開始します。
葛尾風力・三保谷明社長「こういった事業がスタートするということで、これが村の財政面での一助になればと思っておりますし、それがひいては村の復興の一助になればということで大変期待をしております」
一方、飯舘村の長泥地区では、堆肥製造施設と周辺の農地およそ6.2ヘクタールで、避難指示が解除されました。