盛岡市大通にあるさわや書店本店です。

2024年5月に出版された「カフネ」は、2月の本屋大賞のノミネート作発表以降、売れ行きが好調だと言います。
(さわや書店 栗澤順一さん)
「店頭のポップでは『泣ける小説』というのが多いんですが、こちらの小説は勿論、泣けます。ただ泣けるの一言では片付けられない心に響いてくる、余韻を残す、ものすごくいい小説だと思っています」

活字離れや書店の減少が進む中、本屋大賞は書店員にとっても特別な文学賞です。
(さわや書店 栗澤順一さん)
「頑張っている書店員が厳しい条件の中で、自分達が推したい、自分達が好きな小説を推している賞なので、是非、読者の方にも手に取ってほしいと思います。これほど緊張し、ドキドキしながら発表を待つのは、(2018年本屋大賞2位の)柚木裕子さんの『盤上の向日葵』以来ではないかと思っています。このドキドキ感は地元の書店ならではの喜びですので、それを味わいながら4月9日を待ちたいと思います」

ノミネート作品を対象に3月2日まで行われた二次投票の結果で決まった大賞作が、9日に発表される「本屋大賞」。

「カフネ」が受賞すれば、県出身の作家として初の快挙です。