そんな中やってきた若い板井さんの存在は大きく、指導役の中原さんは、その吸収力に驚いているといいます。

淀江傘伝承の会 中原孝志さん
「若いからね、もう覚えもいいしね言ったことはきちっと守ってくれますしねどんどん聞いてくれますしね、どうしたらいいのか、それが一番じゃないですか覚えるのに」

取材中には、こんな場面も…

板井功太さん
「あ、はい初めてです。(ぱっと見ただけでこうするんだなっていうのを把握しながらやる感じですか?)どの骨組みかを考えて自分でやってます」

熱意溢れる板井さんはこれから3年、研修に取り組み、和傘作りの70ほどある製作工程を1から学んでいきます。
目指すのは、地元・福岡で廃れてしまった筑後和傘の復興です。

板井功太さん
「将来は地元にある築後和傘を復活させられるように、和傘職人になれるように頑張っていきたいと思います。」

和傘に魅せられた19歳の青年の挑戦はまだ始まったばかりです。