那覇市議会が先月実施した、ハラスメントの実態を把握するためのアンケートで、市議会議員からハラスメントなどを受けたと回答した市職員が99人いたことがわかった。
アンケートは、収賄の罪で起訴された前の那覇市議会議長による職員へのパワーハラスメントを議会も許容していたという報告を踏まえ、先月実施されたもの。市職員1182人、市議会議員36人が回答した。
市議会議員からハラスメントなどを受けたと回答した職員は99人で、内訳は「威圧的な態度や大声での叱責を受けた」が63人と最も多く、次いで「理不尽な罵倒や要求を受けた」と答えたのが51人だった(複数回答方式)。
自由記述には、「 “おまえ” や “遅せぇんだよ” など見下すような話し方をされた」、「私的な情報の資料作成をさせられた。議員と職員は決して対等ではないと感じた」などのコメントが寄せられた。

▼野原嘉孝 議長
「(職員が)ストレスを感じてしまっていることに対しては本当に申し訳ないと」「それを解消するために一歩踏み出そうというところが見えてきた気がします」
アンケートは全議員に共有され、ハラスメント防止条例の制定に向けて役立てられるという。