沖縄県のワシントン事務所をめぐる問題を調査する、県議会の百条委員会が27日開かれ、安慶田光男元副知事が設立当時の経緯について「何も知らなかった」と証言した。

県のワシントン事務所をめぐっては、営業実態のない株式会社を設立して運営していたことなどが明らかになり、県議会が「百条委員会」を設置して調査している。

27日は安慶田光男元副知事が参考人として呼ばれ、事務所設立の際に県幹部や当時の翁長知事と交わしたやり取りなどについて質疑が行われた。

安慶田元副知事は一連の問題について「報道を通じて知った」などと述べたうえで次のように証言した。

▼安慶田光男元副知事
「思い出すというのは、分かっているから思い出せる。全然話も聞いていないものですから、思い出そうにも思い出せないんですよ。本当に知らない。全然知らなかったんです」

百条委員会で証言する安慶田光男元副知事


「手続きをどこでやったのか、本庁でやったのかあるいはワシントンの現地でやったのか、それも分かりません」

また事務所の存続については、「当時は県民の民意を受けて設置したが民意は変動するものであり、今事務所の価値が問われているのであれば、県議会や知事が議論して決めていけばいい」と述べた。