有事に備え自衛隊などが民間インフラを円滑に利用できるよう整備する「特定利用空港・港湾」について、政府が那覇空港につながる3つの国道を新たに整備対象とする方針であることが27日、分かった。

政府は有事に備えて自衛隊などが民間の空港・港湾を円滑に利用できるよう整備・拡充する取り組みを進めていて、これまでに那覇空港と石垣港を含む全国28か所を「特定利用空港・港湾」に、指定している。

政府は「道路」についても新たに整備対象に加えることにしていて、関係者によると県内の3つの国道を整備・拡充の対象に加える方針を固めた。

対象となるのはいずれも那覇空港につながる「那覇北道路」「小禄道路」「豊見城東道路」で、人員や物資を輸送する自衛隊の車両などが、指定された施設と駐屯地などを円滑に行き来できるよう整備したい考え。

政府は近く、宮古島の平良港の指定も含め、関係閣僚会議で正式に決める予定。