■心苦しいが…精いっぱい作らせてもらった
客
「桜もちのファンでした」
最後の営業日。
地元の人や店のファンが駆けつけました。お目当ては、あの看板商品です。
地元客
「子どもが小さいときから来ている。ケーキもおいしいけど、子どもは『もんよう』が好きで」

地元客
「買えるだけ買った。もっと『もんよう』がほしかった。後継者がいないということを知って、江別市もそういうときになったんだな」
閉店を知り、東京から帰省した人も。
東京から帰省した客
「子どものころから店に来てどら焼き(もんよう)を食べていた。楽しい思いをさせてもらい、ありがとうございました」
お菓子はすべて完売。最後の客を見送りました。
最後の客
「いつもおいしいケーキをありがとうございます」
ジェイスイーツたしろ屋 田代順一 社長(57)
「少し寂しく思いますけど、心苦しいが精いっぱい作らせてもらったので、ご了承いただければと思う」
1世紀にわたってみんなに幸せをくれたマチのお菓子屋さん。
おいしさと思い出を残し、静かにその歴史を終えました。