宮城県岩沼市の竹駒神社が所蔵する石こうでつくられた伊達政宗の騎馬像が市の有形文化財に指定され、25日に伝達式が行われました。

伝達式では、岩沼市教育委員会の大友康弘教育次長が、竹駒神社の村田守広宮司に指定書を手渡しました。

3月6日に市の有形文化財に指定されたのは「伊達政宗騎馬石膏像」です。仙台市青葉区の仙台城跡にある騎馬像と同じく、宮城県柴田町出身の彫刻家・小室達が手がけました。1934年に完成し、高さと幅は、それぞれ2.8メートルほどで、これまでは仙台城跡の騎馬像を制作するための試作品と考えられてきました。

しかし2024年、神社が小室達の日記を調べたところ、当時の国の展覧会に出品が検討された「ひとつの作品」であったことがわかり、今回の文化財指定につながりました。

竹駒神社 村田守広宮司:
「有形文化財に指定されたことは大変ありがたい。これを契機に、皆さんが間近で見られる機会を作りたい」

騎馬像が収蔵されている竹駒神社の馬事博物館は、現在、限られた日にしか開館していませんが、今回の文化財指定を受け、竹駒神社は、4月に特別に開館日を設けることを検討しています。