人口減少で休校が続いていた香川県丸亀市の広島にある小中学校がこの春、再開されます。4月から学校が始まるのを前に、新たに改修された校舎が島民らに公開されました。


(坂本良太郎記者)
「フェリーで丸亀市の広島に向かっています。長らく休校となっていた小中学校がこの春再開します」

丸亀港から約10キロほどの場所にある塩飽諸島(しわくしょとう)最大の島、「広島」です。子供のいる世帯が島に移住したことでこの春、小学校は15年ぶり、中学校は16年ぶりの再開が決まりました。

島の人からは歓迎の声が聞かれました。

(卒業生)
「若い人が来てくれて、楽しい島になってくれたらええなって思って」

ピーク時には500人以上の小中学生がいましたが、人口減少に伴い、2010年には島の小中学校は全て休校となりました。

今回、小学生3人、中学生1人が通うことが決まり、丸亀市は中学校だった建物を去年から改修し、新たに小中学校として整備しました。

少人数で使うことを想定し、かつての教室を半分に分けて使用します。

(広島校区連合自治会 横瀬 實会長)
「学校再開はもうないんとちがうかと思いよった。今回、移住者の人があって再開できるのは島で子供の声がするのはみんなうれしいと思う」

当時の児童や生徒が使っていた机やイス、図書館の本はそのまま引き継がれます。桜のつぼみが芽吹く春、再び、子ども達の声が校舎に響きます。