サッカーJ2・ファジアーノ岡山は、きのう(16日)ホーム最終戦でした。2年半ぶりに声出し応援が解禁となった試合は惜しくも敗れたものの、歴代最高の3位が確定しました。

自動昇格は消滅しましたが「プレーオフでJ1昇格を」と、気持ちを引き締め直しました。

今シーズン最多となる1万2570人が押し寄せたホーム最終戦。一部のエリアに限り声出し応援が解禁されるとあって、試合前から会場はサポーターの熱気に包まれていました。

(ファジアーノサポーター)
「精一杯声を出して、きょうのブラウブリッツ秋田戦で勝利できるように、全力で応援したいと思います」

「とにかく声援に気持ちを乗せたいと思います。選手くらい熱い気持ちで応援するつもりなので。むしろ選手よりも熱いかもしれないです」

(坂井亮太キャスター リポート)
「シティライトスタジアムに、サポーターの声が戻ってきました。スタジアムにこだまする声援を力に変え、この負けられない戦いに挑みます」

約2年半ぶりの「チャント」Over the Rainbow です。J1自動昇格に望みをつなぐには、勝利が絶対条件の秋田戦です。

試合が動いたのは後半5分。チアゴアウベスからのクロスに合わせたのは河井でした。落ち着いてゴール左隅に流し込み、待望の先制点を奪います。会場のボルテージも最高潮です。

しかし相手のカウンターから同点に追いつかれると、後半アディショナルタイムに一瞬の隙をつかれ痛恨の逆転負け。2位との勝ち点差は縮まらず、最終節を前に自動昇格の可能性が消滅しました。

(MF 河井陽介 選手)
「結果を残せなかったことは申し訳なく思います。サポーターと、本当は勝って喜びあいたかったなと思います」

(DF ヨルディバイス選手)
「私たちはまだ集中している。そしてすでに次の東京ベルディ戦も、先のプレーオフ3試合に向けても準備はできている。昇格を成し遂げるために」

4位の熊本と5位の大分が敗れたため、歴代最高の3位が確定。J1参入プレーオフで1回戦・2回戦のホーム開催が決まりました。

ホーム最終戦のセレモニーでは、今季限りで退団する選手からも昇格への熱い思いが。

(今季限りで退団 喜山康平選手)
「必ずこのメンバーで今年J1に昇格して、歴史を作りたい。必ずここにいるサポーターと喜び合って今シーズンを終えたい。あと4試合力を貸してください」

(ファジアーノ岡山 木山隆之監督)
「シーズンの最後のホイッスルが、チームの夢を叶えるホイッスルになるように。全力で戦いたいと思います」

思い描いた夢を叶えるために。今シーズンの最終戦は、23日アウェーで東京ヴェルディと対戦。その後30日からプレーオフを戦います。