福島第一原発の廃炉の安全性を監視する協議会が21日開かれ、燃料デブリについて、ロボットアームを使った取り出しに向けた準備を進めるよう求める意見が出されました。

福島第一原発の溶け落ちた核燃料=燃料デブリの2回目の試験的取り出しについて、東京電力では2号機で、来月中の着手を目指しています。

こうした中、福島県は21日、廃炉の安全性を監視する協議会を開きました。会議で東電は、2回目の取り出しに向け「テレスコ式」と呼ばれる装置の改良や作業員の訓練を進めていることを説明しました。

これに対し、有識者からは「今後はロボットアームを運用し、さまざまな知見を得て、本格的な取り出しに向けて進めてほしい」と求めました。

また、東電は1回目に取り出したデブリの分析を進めていて、結果を夏ごろに取りまとめるとしています。