周辺自治体の議会では、初めての反対意思表明です。

山口県上関町で建設に向けた調査が進む使用済み核燃料の中間貯蔵施設について、21日、田布施町議会で建設に反対する決議案が可決されました。



決議案は中間貯蔵施設の建設に反対する6人の議員が提出したもので、「事故が起きれば広い範囲に影響が及ぶため、議会として建設に反対すべき」としています。

田布施町議会では先月の町議選で、中間貯蔵施設への反対派が12人中6人と半数を占めています。

議員からは「田布施町への移住・定住に影響がある」「事業者や国から説明がない中、賛否を判断するのは時期尚早」など賛成・反対それぞれの意見が出ました。

採決の結果、議長を除く11人のうち6人が賛成し、決議案は可決されました。

上関町周辺自治体を含め県内の議会として初めて反対の意思を示したことになります。

決議案を提出 小中進 田布施町議会議員
「皆さんと一緒に中間貯蔵施設、原発問題も含めていろんな新しい動きがスタートする日になったと思って、大変感激しております」

また、中間貯蔵施設ついて別の議員らが提出した「事業者と国に説明を求める」とする決議案も採決の結果、可決されました。



東浩二 田布施町長
「1市3町の方で行政の方はまとめて、まとまっていろんな意見を話し合って対応していきたいと思います」

東町長は、「議会の意思は重要に受け止める」とした上で、今後、周辺の1市3町で協議を進めたいとしました。