帝国データバンク山口支店によると、山口県内で去年1000万円以上の負債を抱えて倒産した件数は73件で、前年のおよそ1.3倍です。2年連続の増加となり、2018年以来の70件超えです。

業種別では「小売業」が24件と最も多く、次いで「建設業」が17件。また、今年1年以内に倒産するリスクの高い企業は、県内に1596社あると分析しています。

帝国データバンク山口支店は、これまで以上に賃上げや物価上昇を前提とした経営が求められているとし、企業間の格差が広がる中、「業績不振の続く中小・零細企業の破綻は減少に転じることはなく、幅広い業種で倒産が増える懸念が強まっている」とコメントしています。