外国人も子供も「身を守る方法を」
調さんが参加したのは、九州大学で防災心理学を専攻する学生らが企画した防災教室。
地震になじみのない国をルーツに持つ子供も含めて防災について考えてもらうためのものです。

九州大学3年 迎田瞳さん
「福岡であす地震が起きてもおかしくないと思う人?」

子供たちは3月、調さんの話を聞くなどしてこれまで学んできたことを、商店街の関係者や保護者に発表しました。
小学1年生
「いつどこに逃げるか、すぐ避難できるように家族と話し合ったり、荷物を準備しておくのも、とても大切だと思います」
複数の言語や絵も活用

地震などの災害になじみのない国の人にも身の安全を守る方法を知ってもらおうと、複数の言語での説明も。
小学4年生 中西バストラさりさ さん
「ブロック塀が倒れてきて調さんのお友達は亡くなってしまいました」
防災について絵で説明した人形やクイズ形式のカードなどを、子供たちが用意しました。
小学4年生 中西バストラさりさ さん
「地震はこんなに怖いからこういう用意をしておいてね、ということを伝えられて、ちょっとでも人の役に立てることが出来たらうれしい」
子供たちは今後も防災の勉強を続けることにしています。
防災教室を企画 九州大学3年生 斉藤かなさん
「調さんのお話を聞いて感じたことを素直にそのまま伝えられるような場づくりをしたいなと思っていて。日本にいる以上、災害は絶対切り離せないものと思うんですけど、それを外国人の方にも伝えたい」
福岡県に住む外国人は10万人を超えています。(2024年6月末時点)
国籍に関係なく被災する恐れがある地震などの災害。
被害を少しでも減らすために子供たちが大きな力を発揮してくれそうです。