自動車学校に通う10代の女生徒に対し、バスの車内でわいせつ行為をしたとして不同意性交等罪に問われている70代の男に、19日実刑判決が言い渡されました。

判決を受けたのは長崎県島原市に住む75歳の送迎バス運転手の男です。

起訴状などによりますと、男は2024年4月、長崎県内の公園駐車場に停めたバスの車内で、自動車学校に通っていた当時10代の女性の隣座席に座りわいせつな動画が表示されたスマートフォンの画面を見せつけ、いきなり着衣の上から胸をさわり女性を驚愕させた上、下着の中に無理やり手を入れるなどの暴行を加えたことで同意しない意志を全うすることが困難な状態にさせ性的行為をしたとされています。

19日に開かれた判決公判で裁判長は不同意性交等の事実があったことを認め、「犯行態様は卑劣で悪質、自らの性的要求を満たそうとした動機に汲むべき事情はない」としたほか「(被告の)娘が監督を約束していることや前科、前歴がないことを考慮しても執行猶予をつける事案であるとは言えない」などとして、検察の求刑7年に対し懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡しました。