当時高校生だった男性が自転車で水路に転落し、後遺症を負ったのは道路の管理に問題があったとして、山口県を相手取り、損害賠償を求めた裁判です。
山口地方裁判所下関支部は県におよそ2200万円の支払いを命じました。この事故は2021年、下関市の当時高校2年生だった男性が夜間に歩道を自転車で走行中、3メートルの高さから水路に転落し、右足に後遺症を負いました。

現場に照明や落下防止の柵が設置されていなかったことから、男性は、歩道を管理する県に問題があったとして、およそ7600万円の損害賠償を求めていました。

18日の判決で榎本康浩裁判長は、照明や落下防止の柵を設けていないのは「安全性を欠いている」と指摘しました。

一方で、自転車はライトがついていなかったことや、ハンズフリー機能で通話をしていたことから、「被害を軽減できた可能性があった」として、山口県におよそ2200万円の支払いを命じました。

山口県は「判決文が届き次第対応を検討したい」とコメントしています。