飯田市で18日に見つかった野鳥の死骸から、簡易検査で鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たことを受けて、地元の動物園では警戒を強めています。

エミューやコンドルなど鳥類だけでも13種類・38羽を飼育する飯田市立動物園。

入り口には以前から来園者用の消毒マットを敷いています。

飯田市立動物園・伊藤崇(いとうたかし)園長:
「足の裏に野鳥のフンなどがついている場合があると思うんですが、そのようなフンをここできれいに洗い流して消毒して中に入ってもらうということになります」

鳥類の小屋の屋根にはたくさんのトゲが。

鳥インフルエンザウイルスを持っている可能性がある野鳥がとまらないための工夫です。

ほかにも、小屋を目の細かい網で覆ったり、石灰をまいたりしていますが、簡易検査の段階とはいえ、市内で陽性反応が出たことに緊張感が高まっています。

飯田市立動物園・伊藤崇園長:
「身近なところで出たというのは、今まで余りない経験ですので、非常に警戒しています」
「野鳥よけの網をさらに徹底的に野鳥が入らないように点検し直しました」

県によりますと18日に簡易検査で陽性反応が出た野鳥の「ノスリ」については、高病原性のウイルスかどうかの検査結果は、21日の夕方に判明する見込みです。

また、周辺でニワトリを飼育している業者や個人への調査では、いまのところ異常はないということです。