図書館で一度も借りられたことがない本はどれくらいあるかわかりますか?
そんな本に注目したイベントが話題となっています。

『吾輩は本である。図書館から出たことはまだない』

市立小諸図書館 橋詰将哉さん:「本の目線で見てもきっと一回は外に出たいだろうなということで私の方で考えたんですけど。『貸し出し回数ゼロの本』ということで展示をさせていただいています」

およそ18万冊の蔵書が並ぶ市立小諸図書館。
新しい本を毎週仕入れていて多いときには100冊に上るといいます。

その一方で、これまで一度も貸し出されたことがない本が数百冊あり、これを何とかしたいと始まったのがこの展示です。

およそ1か月間で選ばれた50冊のうち3分の2の本が貸し出されたとのこと。

市立小諸図書館 橋詰将哉さん:「これとかはスポーツ器具の点検とかの手引き、細かい名称からどういう点検が必要かという。正直これは借りていくにはなかなかハードルが高いかもしれないですけど」

記者:「なんで図書館にあるんですか」

市立小諸図書館 橋詰将哉さん:「インターネットとかでも検索するといろんなことがすぐわかるような世の中なんですけど、専門性が高いものだとなかなかネットにも情報がないとなると図書館の本でカバーできる部分はカバーしたいなということを考えると、こういった本も必要なのかなと」

市立小諸図書館ではなるべく多くの本を手にとってもらえるように展示に力を入れています。

こちらは「きょうは何の日?」がテーマ。
その日の記念日に関連する本を選び、SNSでほぼ毎日投稿しています。

背表紙だけではイメージしづらい本の魅力を表紙までみせより多くの情報を伝えることで選んでもらおうという試みです。

市立小諸図書館 橋詰将哉さん:「難しそうかなという見た目だと思っても話してみたら面白い人だなっていうことと同じで、本も案外中身みてみたら面白いなんてこともあるのかなというので、できれば多くの人に手にとってもらいたい」