長野県内では運転手不足から路線バスで減便や廃止の発表が相次いでいますが、
まずはバスの運転を知ってもらうことから始めようという新たな試みです。

塩尻市の中南信運転免許センターで16日、「バス運転体験会」が開かれました。
集まったのは11人。バスの運転経験がある人から大型免許を持っていない人まで様々です。

職を探している人を対象にハローワークが開催したのは県内では初めてで、全国でもあまり例がないといいます。

バスの運転手不足は深刻で、県バス協会によりますと、コロナ前の2018年か2024年春までに15%ほど人数が減りました。

県バス協会 松井道夫専務理事:「大型免許を持っていると免許を生かせる別の産業にシフトしてしまったのかなと。バスのみならず様々な交通関係で疲弊しているのでぜひ運転手を目指していただきたい」

体験会は、雪のため直線コースだけの運転になりましたが、アルピコ交通の運転手が指導役となり路線バスの運転席に座りました。

体験者は:「大型バスの感覚が楽しかったですね。お客さんを乗せて夢があるような感じでいいと思うんですけどリスクは高いのかな」

体験者は:「緊張かつ楽しかったです。運転すること自体は楽しいのでバスの運転手は視野に入っています」

ハローワーク松本によると、体験後に参加した2人から具体的な仕事について相談があったということで、4月以降の体験会も検討していきたいと話しています。