那覇市が管理する公園に孔子廟が設置されているのは、憲法の定める政教分離の原則に違反するとして市民が撤去を求めていた裁判で、最高裁は17日「合憲」と判断し訴えを退けました。

儒教の祖・孔子をまつる那覇市の孔子廟をめぐっては、土地の無償提供は憲法違反とする最高裁判決が2021年に確定し、市は使用料免除を取り消し現在は使用料が納付されています。

今回の裁判では、孔子廟が市の土地を利用すること自体の是非についての判断が注目されていましたが、17日、最高裁第1小法廷は裁判官5人全員が合憲と判断し市民の訴えを退けました。

判決の理由について、最高裁第1小法廷は公園使用料が納付されていることなどから、特定の宗教に対して特別の利益を与えているとは評価し難いと指摘しています。