去年、新潟県内で献血の協力を申し出た人は9万人余りいました。しかし、このうちのおよそ6パーセントにあたる5661人が貧血を理由に献血ができませんでした。献血ができる健康な体を作るため県と大学生などが連携して特別なレシピを作りました。
「ひじきも食べられる?よかったー」

子どもたちが笑顔で食べているのは「ひじき入り豆腐ハンバーグ」に、

「切り干し大根と小松菜のあえ物」

新潟市 東区の子ども食堂で提供された特別なメニューです。

この日のレシピを考えて調理したのは新潟医療福祉大学の学生たち。そのポイントは…。

【学生は】「子どもたちがハンバーグ好きだと思って、そこに鉄がとれるひじきとか豆腐、鶏ひき肉を入れることで」

【学生】「切り干し大根には鉄とカルシウムが多く含まれていて、小松菜はビタミンCが多いので吸収率がアップします」

貧血防止のためにひじきや切り干し大根などを使っているのが特徴です。

Qどれが一番おいしい?「ハンバーグ」「豆腐とひじきが入ってるよ」

レシピの目的は、献血ができる健康な体づくり。

県赤十字血液センターによりますと、30代以下の献血者は10年で4割ほど減っています。

また、昨年度は献血したくても貧血を理由にできかなかった人が、5661人いました。

【県赤十字血液センター 佐藤優吾 主事】「将来的に何か自分でもできることがないかと考えた時に、若い方々でも(献血が)できること、献血というものがあることを今回のきっかけに分かってもらえれば」

【学生】「(献血は)2、3カ月に1回くらいですかね。気軽に行こうと思えば機会さえあれば、足が向けば誰でもできるちょっとした人助けになると思うので」

貧血防止には野菜や肉をバランス良く食べるのがポイントだそうです。
【小学生は】「(苦手な野菜も)食べられるかなと思った」

Q味はどうですか?
【小学生は】「(家で野菜は)あんまり食べない。野菜はもうちょっと食べるようにしたい」

「命のリレー」とも言われる献血。

おいしくバランスの良い食事で命のバトンをつなぎます。