岐阜県関市が2000万円の補助金を出した「ご当地映画」をめぐり、トラブルが起きています。

エメラルドグリーンの水中を優雅に泳ぐ鯉の姿がなんとも神秘的。ここは岐阜県関市の根道神社の脇にある通称「モネの池」です。
(観光客)
「石川県から来た。地元にはない風景」
今から10年ほど前に印象派の画家クロード・モネの作品に、この池が似ているとSNSなどで話題となり、たちまち岐阜県内有数の人気観光スポットに。
しかし今「この池」を題材にした、ご当地映画「名もなき池」をめぐり、関市と事業者との間で「あるトラブル」が起きているのです。事の始まりは、おととしの春。市が観光PRを目的に映画の企画を募集し、今回は関市の刀鍛冶を主人公にした「名もなき池」を採用。

市は、この映画を企画した兵庫県の会社「イロハスタンダード」に制作費として、おととし8月に補助金1000万円を支給。そして去年12月には公開の見通しが立っていないことを把握していながら「事業が達成できないと言えるほどではない」との判断で、追加で1000万円の補助金を支給しました。しかし、依然として映画の内容や補助金の使い道が示されておらず、問題になっているのです。