山梨県北杜市のNPO法人が山林整備をめぐる補助金を不正に受給したとして市から約750万円の返還を求められた問題で、NPOが行った作業は市への報告の半分ほどであったことが分かりました。

この問題は北杜市のNPO法人「自然とオオムラサキに親しむ会」が2020年度から3年間、山林整備に関する事業として市から約1550万円の補助金を受給したにもかかわらず、植林など一部の作業をしていなかったものです。

北杜市の記者会見

市は18日に調査結果を公表し、NPOが行った下草刈りや植林などの作業は市に提出した報告書の半分ほどだったことが明らかになりました。

市は約750万円の返還を求めていて、NPOは3月17日までに納付しました。

またこのNPOは地権者少なくとも21人分の契約書を無断で作成していたということです。

NPOは市の聞き取りに「地権者が遠かったため代わりに作ってしまった。業者と作業範囲を確認したが気が付かなかった」という趣旨の説明をしているということです。