石川県内では、公立高校の入試の合格発表が19日にありました。合格の喜びをかみしめる人もいれば、つらい結果を味わった人もいます。
県内で学習塾を経営している高橋昌義さんは、毎年この時期に16年前のある出来事が忘れられないと言います。
2009年3月18日、石川県の公立高校入試の合格発表。この日も多くの生徒が、塾へ合格の報告にやってきていました。
合格した生徒たちの報告が終わった後、ある男子生徒が塾にやってきます。
彼は自分で、「不合格」の結果を知らせにきたのです。

フィットアカデミー 高橋昌義塾長
「現在は、事前に受験番号を教えてもらって生徒たちの心理的負担にならないようにしています。それでも合格報告に来る生徒はいますが、当時、彼(男子生徒)が自分から不合格を伝えに来たことには驚きました。」