能登半島地震の被害の爪あとが残る富山市中心部のサクラの名所、松川べり。観光遊覧船の運行開始に向けて着々と準備が進んでいて今年は4月4日頃に見頃を迎えそうです。

富山市のサクラの名所、松川べりでは3月20日の遊覧船の運航再開に向け、富山観光遊覧船の従業員らが川底の清掃を行いました。
去年は能登半島地震で護岸の石積みに亀裂が入るなど大きな被害を受けた松川べり。去年7月、重機などの搬入のためサクラの木を12本伐採して復旧工事が始まりましたが、川底に硬い層があったことで工法の見直しが必要となりました。

現在も県庁側の護岸については工事が進まず石積みの亀裂もそのままで、富山県はことし6月からの工事再開を目指しています。
富山観光遊覧船 中村珠太 専務
「土手の切れているところから、砂がだいぶん出ちゃっているので、その砂で川が10センチくらい浅くなっています。最悪引っ掛かってとまっちゃう。計算上はいけるかなという感じではある」
遊覧船の運航には、スクリューが川底に引っ掛からない水深が必要で、富山観光遊覧船では上流から水を引いて水位を増やし、航路を入念に点検した上で運航するとしています。
お花見シーズンに向けて気になるのは今年のサクラの開花です。

松川べりでは、去年は3月30日にサクラの花が咲き始めて4月6日には満開を迎えました。
富山観光遊覧船では、今年はチンドンコンクールが始まる4月4日頃に満開を迎えるのではないかとみています。
富山観光遊覧船 中村珠太専務
「安全第一ですからまず安全にで、できるだけ解説とかもお花のこととか歴史のこととかお話しながら船長案内いたしますので、サクラと含めてそういったものも楽しんでいただけたらと思います」
松川遊覧船は3月20日から5月31日まで運航する予定です。