原発事故で一時、全町避難となった福島県大熊町の大野駅周辺に、新たな交流施設がオープンしました。

15日にオープンしたのは、大野駅のそばに完成した交流施設「CREVA(クレバ)おおくま」です。館内には、中間貯蔵施設の現状を発信する施設が設けられていて、除染土の県外処分に向けた進捗などをいち早く更新できるよう、デジタルの展示に力を入れています。

末永万智アナウンサー「新しい商業施設には、文具店やカフェレストランがあります。訪れた人が買い物や飲食などを楽しめるようになっています」

また、隣接する商業施設「くまSUN(サン)テラス」も合わせてオープンし、コンビニエンスストアや飲食店など7店舗が営業を始めました。

大熊町の中学生「大熊町にこのくらい大きな建物は役場くらいだったので、大野にできて町の復興につながるならいいのかなと思います」

施設には、キッズスペースも設けられ、住民が集う、新たな交流の拠点となることが期待されています。

大熊町・吉田淳町長「町民のみなさんにとっても集いの場になります。いろんな人とまた会えると思いますので、ぜひともここに来て、きょうは誰と会えるかなという気持ちで来てもらえれば」

この施設は大熊インターからも大野駅からも近いので、大熊町は、町外や県外からの観光客にも来てもらって、町の復興について知ってほしいとしています。町では、施設に親しみを持ってもらうため、今週末もイベントを開催するということです。