土佐和紙を使った伝統工芸品や高知をイメージした置物などを集めた作品展が高知県須崎市で開かれています。

14日から始まったこの作品展は、須崎市と南国市で伝統工芸品を作る教室を開いている棚野由加さんが和のアート作品を楽しんでもらおうと2年に1度開いています。

会場には、竹籠に和紙を貼り、染料を塗った伝統工芸品「一閑張り(いっかんばり)」や、江戸時代から伝わる和紙を重ねて作る置物「張り子(はりこ)」などおよそ500点が展示・販売されています。

作品に使われている和紙はそのほとんどが「土佐和紙」です。

(訪れた人)
「すてき。毎回来ているけどすてきですね。やってみたいと思う。値札がないのは交渉して買うなどはします」

展示されている作品を作ったのは棚野さんの教室に通う60代や70代が中心の生徒たちです。
あらかじめ版画で文字や絵柄を描いた和紙を使ったり、「純信とお馬」や「くじら」など高知らしいものをイメージして作ったりと個性が光る作品が並びます。

(土佐一閑張り協会 棚野由加 会長)
「ゆっくりとどういうところを工夫してるか一つ一つ手に取って、各作品をじっくりと見ていただきたい」

この作品展は16日まで須崎市の柳屋旅館で開かれています。
