ゴーヤーなど主にウリ科の植物に寄生するセグロウリミバエが本島各地で確認されていることを受け、一部の野菜や果物の島外への持ち出しが来月から制限されます。

セグロウリミバエは主にウリ科の植物に寄生し農作物に甚大な被害を与える害虫で、去年から本島北部を中心に生息が確認されています。この事態を受け農林水産省はセグロウリミバエが寄生する可能性があるゴーヤーやカボチャ、パパイヤなどの島外への持ち出しを制限する「緊急防除」を来月14日から実施すると発表しました。

対象となるのは本島内の26市町村全てで、指定された野菜や果物を島外に出荷したり持ち出したりするためには植物防疫官による検査を受ける必要があります。

▼那覇植物防疫事務所 青木勇治 所長「セグロウリミバエの防除を的確に行うとともに、まん延の防止にご協力をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」

「緊急防除」の期間はことし12月末までとなりますが、セグロウリミバエの生息状況によって変更となる可能性もあります。植物防疫法に基づく緊急防除が実施されるのは沖縄では初めてです。

県はセグロウリミバエの根絶に向け繁殖能力のない不妊虫を今年6月にも放つ計画で、家庭菜園などでウリ科の野菜を育てることは自粛するよう呼びかけています。