こうした中、今回の市長選に関し沈黙を貫いていた城間幹子市長が決定的な行動に出ました。知念さんの支援を決め、12日に事務所を訪問したのです。

引退間際とはいえ、玉城県政と連携するオール沖縄勢力の市長が任期中にオール沖縄と決別するのは初めてのケースです。

城間幹子 那覇市長
「(知念氏と)2人ともそうなんです、翁長雄志さんがオール沖縄を形成して出発したあの時に戻りたい」
知念覚さん
「思い悩み、色んな状況全ての障害を乗り越え、ここに足を運んでいただいた」
「辺野古移設阻止」の姿勢は堅持するとしながら、自民・公明が支援する知念さん側についた城間市長の決断。支えてきた与党は、「公約違反」だと批判します」

湧川朝渉 市議(共産)
「選挙で当選した市長なんだよ。約束は誰としてるかって市民としてるんだよ。知念と約束したんじゃないんだ」
城間幹子 那覇市長
「私は…何を裏切ったんだろうと、逆に聞いてみたい。(2期那覇市を発展させ)恩返しはできたんじゃないかなと思っております」
自身の選対本部長就任を打診していた翁長さんはー
翁長雄治さん
「市民と一緒に作ってきたオール沖縄、その政治の枠組みで考えたいということが一番。私はそこにしっかり寄り添ってブレずにやっていきたい」
移設阻止の民意を選挙で問い続けることは、もうやめるべきなのか。今後の選挙の
構図を変える転換点となるかもしれません。

辺野古移設問題は全県に影響するため、那覇でも政治家の姿勢が問われるとする翁長さん。
一方、日米両政府が民意を尊重すべき問題であり、那覇市の課題ではないとする知念さん。
どちらが市民の共感を得るのでしょうか。
那覇市長選挙はあさって16日に告示、23日に投開票されます。