「基礎年金」の底上げ案はどうなる?
井上貴博キャスター:
「年金改革関連法案」については様々な論点がありますが、ここからはすべての人に関係する「基礎年金」について見ていきます。

今の推計ですと、約30年後、様々な要因で基礎年金は2割程度減ってしまうそうです。これを何とか補填しなければいけないということで出てきたのが、会社員や公務員などが加入している「厚生年金の積立金」を基礎年金の財源にするという案です。
ですが、会社員や公務員からすると、「なぜ自分たちが納めたものが基礎年金に回るのか。不公平ではないか」という声もあります。
ホラン千秋キャスター:
枠が違うものなので不安になるのはわかります。

井上キャスター:
政治の動きとしてどうするのか、TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんに伺うと、「石破総理から森山幹事長に『年金改革関連法案』の提出に向け調整を急ぐよう指示が出された」ということです。
ただ、夏に選挙を控えた自民党・参院議員からは「年金の話は選挙とあまり相性がよくないので出さないで欲しい」というような“不満の声”もあります。
しかし、「ここは責任政党としてしっかりと筋を通すべきだ」という石破総理の意見は、もしかすると石破総理らしさといえるのかもしれません。