■桂田社長側は請求棄却求める
桂田社長側は、「社長個人に過失はなく、責任は認められない」として請求の棄却を求めています。
桂田社長は、業務上過失致死罪でも去年10月に起訴されていて、刑事裁判も控えています。

■桂田社長「謝罪と償い、慰霊を続けていく」
初弁論を受けて、被告の桂田精一社長(61)は次のコメントを発表しました。(以下コメント全文)

本日の期日におけるご遺族の皆様の意見陳述の内容は、大変重く受け止めさせていただきました。
有限会社知床遊覧船が令和4年4月23日に海難事故を起こし、皆様の大切なご家族に犠牲を生じさせてしまったことについて、改めてお詫び申し上げます。
法人代表者として、ご遺族の皆様への謝罪と償い、犠牲者の方々への慰霊を続けていく所存です。
これらの民事裁判においては、本件事故に関する私自身の記憶や認識にしたがって対応していく所存です。
令和7年3月13日
有限会社知床遊覧船
代表取締役 桂田精一
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