オンラインカジノ問題が広がりを見せるなか、 警察庁は初めて利用実態を調査し、年間の賭け金の総額が推計で1兆2000億円を超えることが分かりました。

7000人のうち約4割が「違法と認識していなかった」と回答も

オンラインカジノをめぐっては、タレントやスポーツ選手が賭博をした疑いがあるとして活動を自粛するケースもあり、社会問題化しています。

警察庁はオンラインカジノの国内の利用実態を把握するため、全国の男女約2万7000を対象に、「利用経験」についてアンケート調査を実施。その結果、推計で、オンラインカジノの利用経験者は国内で約337万人にのぼることがわかりました。

また、年間の賭け金の総額は、経験者500人に対する調査で、約1兆2423億円に達したことも判明しました。

「違法と認識していなかった」と回答した人は、経験者・未経験者7000人のうち、約4割を占めています。

20代男性
「海外の人がオンラインカジノをやっていて、めっちゃ勝ったりする動画は(Xで)流れてくる」

20代男性
「僕みたいにグレーゾーンと思っていた人、多いと思う。そもそも違法ですよという広報活動をちゃんとしていくことで、手を出してしまう人を少なくしていくというのは重要なのかなと思います」

スポーツ選手などの著名人をサイトの広告塔に採用しているケースもあり、警察庁は「賭博の幇助にあたる可能性もあり、注意を呼びかけていきたい」としています。