パキスタン南西部で11日、武装集団が列車を襲撃し、多数の人質をとった事件で、掃討作戦にあたっていたパキスタン軍は、乗客など25人が死亡したと明らかにしました。

パキスタン南西部バルチスタン州で11日、およそ450人が乗った列車が武装集団に襲撃され、地元の反政府過激派組織「バルチスタン解放軍」が、多数の乗客を人質にとったとする犯行声明を出しました。

パキスタン軍は、治安部隊が掃討作戦を行い、テロリスト33人を殺害したと発表。300人以上を列車から救出しましたが、乗客など25人が死亡したということです。

治安部隊の関係者によりますと、武装集団は、乗客の女性や子どもらを盾にしていたとみられています。

パキスタンからの分離独立を求める「バルチスタン解放軍」は去年11月にも、バルチスタン州の駅で自爆テロを起こしていて、少なくとも26人が死亡しています。