東京電力福島第一原発の事故による除染で出た土の、中間貯蔵施設への搬入が始まってから、13日で10年となり、福島県外での最終処分の期限まで、残り20年となりました。

福島県内で発生した除染土は、10年前の2015年3月13日に中間貯蔵施設への搬入が始まり、これまでに東京ドーム11杯分にあたる1407万立方メートルが一時保管されています。搬入量は、2019年度の406万立方メートルが最も多く、今年度は、31万立方メートルとなっています。

国は、除染土を減らすため、1キロあたり8000ベクレル以下のものを公共事業で再利用する方針を示していますが、県の内外で実証実験の受け入れ反対が相次いでいます。

1キロあたり8000ベクレルを超えるものについては、2045年までに県外で最終処分することが法律で決まっていますが、受け入れ先の選定など全国的な議論が進んでいないのが現状です。