静岡市の化学工場周辺で有機フッ素化合物=PFASが高濃度で検出された問題について、市が行った水質調査の費用を工場側に請求するべきとした住民監査請求の意見陳述が行われました。
静岡市清水区の「三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場」周辺では、発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」が高濃度で検出されています。
静岡市がこれまでに行った水質調査の総額は約665万円に上っていて、現状、その費用は、市の負担となっています。
地元住民や弁護士らでつくる市民団体は、「静岡市が調査費用を負担するのは不法行為にあたる」として、工場側に負担を求める住民監査請求をしていて、3月12日、意見陳述が行われました。
市民団体側は「市も私たちも被害者。原因者の責任を認める判断をしていただきたい」と主張しました。
一方、市の担当職員は「法的根拠に基づき、市には損害賠償請求権が存在しない」と述べました。
<清水PFAS問題を考える連絡会 鈴木孝雄共同代表>
「どこの会社でも近隣に迷惑をかけたらそれなりの謝罪をして弁償しないといけないと思う。社会の中で企業が成り立っていくうえでは」
監査請求の結果は4月21日までに公表されます。
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