大船渡市の大規模な山林火災の発生から12日で2週間。10日、全ての避難指示が解除されたことで徐々に地域の産業が動き始めています。

12日は三陸町綾里地区の船が今シーズン初めてイサダを水揚げしました。
イサダは春先に三陸沖で獲れるエビによく似たオキアミの一種です。
今シーズンのイサダ漁は2月25日に解禁されましたが、翌日に発生した山林火災の影響で大船渡市魚市場への水揚げは、10日までありませんでした。
そして綾里地区の船は12日が初水揚げです。

綾里地区でイサダ漁を行う船は6隻。
避難指示を受けて全ての船が別の漁港に避難する事態となりました。

(漁師 亘理孝一さん)
「一番の生活の糧だし、船が無くなれば生活できないからね」

地域にとって待望の初水揚げとなった12日、浜は意気揚々とイサダを水揚げする漁業者たちで活気づきました。

(第七十八明神丸 野々浦浩祐さん)
「嬉しいだけです。やっとって感じだね」
(第八隆盛丸 千田喜一さん)
「ほかの僚船よりは2日くらい遅れて出たんですよ、避難区域だったんでね。それでもこの時期としてはそこそこあったんで、結果見ればまあまあじゃないですか」

山林火災の影響が続く大船渡ですが、徐々に日常を取り戻しつつあります。