障害者就労を支援する事業所の“挑戦”

事業所に通う利用者の報酬を高めようと、新潟市内の就労支援事業所が“レモン”の栽培を始めました。

「バラバラっとしないようにして…。頑張って!」

新潟市東区のビニールハウスに集まった、就労継続支援事業所『ジェイステージ』の利用者たちは、新発田市の果樹農家・石黒正良さん(68歳)の指導を受けながらレモンの栽培に挑戦しています。

2024年12月に100本の苗を購入。
近くの農家のハウスを借りての、初めての試みです。

【ジェイステージ 奥村留美代表】
「企業から作業を依頼されて作業することが多いのですが、自分たちで何かを作り出せないか、常々考えていました」

過去にも野菜の栽培に取り組んだことがありましたが、そのときは売り先に困り、収入にはつながりませんでした。

「みんなの得意を活かしたことでできることはないだろうかと探していたときに、『雪国レモン倶楽部』の情報をキャッチしまして…」

体を動かすのが好きな利用者が農業で稼げるようにしたい…。
奥村さんたちがそう思っていたところ、空いたハウスを活用してレモンを作る農家のグループ『雪国レモン倶楽部』を知りました。

作ったレモンは全て新潟中央青果が買うことが決め手にも。

果樹農家の話を熱心に聞いていた利用者たちも、レモンへの期待が高まります。

「ワクワク感もあるけど、ドキドキ感もある」
「レモンをちゃんと作れるようにしっかり管理していきたいと思います」

【ジェイステージ 奥村留美代表】
「正直、今日の作業でもプレッシャーが結構かかっていまして…」
「きちんと中央青果さんに出荷できるようになってほしい」

【果樹農家 石黒正良さん】
「このハウスで、この品種がどうなるのか。秋にどうなっているのか、すごく楽しみ…」

今後ジェイステージでは、水やりや換気などの作業を続けながら、秋ごろの収穫を目指します。