国会では、所得税が生じる「年収103万円の壁」を160万円に引き上げる所得税法の改正案が参議院で審議入りしました。
立憲民主党 勝部賢志 参院議員
「いわゆる“103万円の壁”問題を巡って、控除額が4段階で上乗せになるなど制度はさらに複雑化してしまいました。この改正で国民理解、納得が進むとお考えか」
石破総理
「高所得者優遇とならないよう、税負担軽減効果の平準化の観点でまとめられたものと承知をしており、公平性の確保等に資するものである」
「103万円の壁」をめぐり、年収に応じて4段階で所得税の非課税枠を上乗せする改正案について、野党側は「税の原則は公平・中立・簡素」だと訴え、改正案に疑問を呈しました。
また、政府が、今の国会に提出予定の年金制度改革の関連法案について、自民党内の一部から厚生年金の受給者の年金額が一時的に目減りする内容などを含むため、提出を夏の参院選後に先送りするよう求める声が上がっています。
これに立憲民主党は「選挙に有利か不利かで法案提出を躊躇することなどあってはならない。提出されなければ議論すら出来ない」と批判しました。
こうした中、新年度予算案の再修正をめぐり、衆議院と参議院の予算委員長が会談しました。
衆議院の安住予算委員長は、石破総理の「高額療養費制度」をめぐる方針転換について質すため、あす予算委員会を開きたいと申し入れ、参議院の鶴保委員長は、「前例としない」ことを条件に受け入れる考えを示しました。
参議院で予算案を審議中に衆議院で予算委員会を開くのは異例で、石破総理の方針のぶれが国会審議にも影響を与えています。
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