「東日本大震災」は青森県内にも大きな爪あとを残しました。
4人が犠牲となったほか、2000棟を超える建物が壊れるなど、甚大な被害がでました。青森県内では現在、98人が県外から避難生活を送っています。

東日本大震災では、八戸市やおいらせ町など青森県内では『最大震度5強』の揺れを観測しました。

八戸市では4.2m以上の高さの津波が押し寄せました。死者は3人、行方不明者は1人、95人がけがをしました。住宅の被害も大きく308棟が全壊したほか、701棟で半壊、一部が壊れた住宅を含めると建物被害は2000棟以上となっています。被害総額は1341億円に上りました。

また、ライフラインも断絶。地震発生直後から県内全域で90万世帯が停電し、完全復旧には1か月近くかかりました。

震災翌日の12日には、最大で2万4000人余りが避難所に避難し、海上自衛隊の八戸航空基地が避難所として開放されるなど、翌月末に閉鎖されるまで県民も厳しい避難生活を送ることになりました。

震災から14年―。
青森県の宮下宗一郎知事は、東日本大震災を教訓に改めて県民に「日々の備え」を求めました。

青森県 宮下宗一郎 知事
「公的な支援が行き届くまでには確実に時間がかかる。ご自身の災害の備えを高めていただくしかないと思う。また、共助公助の部分も当然ながら進めていくが、やはり自助の部分は、しっかりと強化していただきたい」

復興庁によりますと、全国の避難者は2万7615人で県内では岩手・宮城・福島の3県からの98人がいまなお、避難生活を続けています。