東日本大震災から、11日で14年になります。
愛媛県松山市の石手寺でも法要が営まれ、県内に避難している被災者たちが犠牲者の冥福を祈りました。

震災が発生した午後2時46分に合わせて石手寺で営まれた法要には被災地から県内に避難している被災者などおよそ30人が参加しました。
中では黙とうの後、参加者が焼香し、犠牲者の冥福を祈りました。

被災者の一人でいまは故郷の福島と愛媛の二拠点で農業を営む渡部寛志さんは、法要の後、これまでの14年を振り返りました。

福島から愛媛に避難 渡部寛志さん
「去年もそうだったし、おととしもそうだったし、14年、年月はたっていくけど、あの時のことを震災の時、その前の暮らし、これまでのことっていうのを振り返ってしまう。変化は実際に感じてはいますが、14年たってまだこれかと、この状況のまま自分の子どもは大人になっちまったなあなんて思いもあります」

警察庁と復興庁によりますと、東日本大震災では大地震や津波で1万5900人が死亡し、いまなお2520人が行方不明となっています。

また、災害関連死も3808人にのぼります。