実の娘に性的暴行を加えたとされる父親の裁判で11日、被害を受けた娘が初めての証人尋問を終え、性被害の現実を知ってほしいと心境を語りました。
法廷で証言した 福山里帆さん
「最初に入ってきた時に、鎖というか手錠ですかね、手錠を外す音がガチャガチャって聞こえてきて、それがすごく怖くて、本当に罪人なんだなというか、被告人なんだなっていうのが改めて実感して、またそれが近くにいながら話すっていうのが怖くて」
ついたてをはさんでいても近くに父を感じて体がこわばり、証言をしながら、過去の被害がフラッシュバックしたといいます。

それでも、里帆さんは性被害の現実を伝えたかったと話しました。
法廷で証言した 福山里帆さん
「きょう裁判で話すのもすごく嫌だったんですけど、これが性被害の現実だよっていうのをきちんと知ってほしかったっていうのがあります。性加害そのものがなくなるといいなと。より取り繕っていない姿を見て、考えるきっかけになればなと思います」

次回公判は4月17日で里帆さんの元交際相手の証人尋問が予定されています。
