震災から14年が経過し、福島県いわき市の寺では11日、持ち主が見つかっていない遺留品のお焚き上げが行われました。
赤と黒のランドセルや、小学校の卒業文集。14年前、津波で120人が犠牲となったいわき市平薄磯地区に残された遺留品の数々です。地区にある寺・修徳院では11日、これらの遺留品のお焚き上げが行われました。
住職はお経を読み上げて、犠牲者を悼みながら、遺留品を1つ1つ寺の敷地内にある焼却炉に入れていきました。
修徳院・住職 猪狩弘栄さん「14年経って、これだけ震災のことが薄れてきている中、震災に関するものがまた一つなくなってしまうという感じがして、すごく寂しい気持ちになった」
寺には、地区の住民らも詰めかけ、鎮魂の祈りに包まれました。